出版社を通さない同人誌は昔から人気があり、またクリエイターとその支持者が交流し支え合うことで同人文化は栄えてきました。そして最近ではファンがネット上でクリエイターを支援して同人活動を見守るサービスが登場してきています。SNSをネットで楽しむのが当たり前の時代となりましたが、自分の興味があるジャンルで活躍するクリエイターを探してサークルに加入し、そして日々の活動を詳細に確認して親密に交流することが可能となったわけです。それらを後押ししてくれるプラットフォームはクリエイター支援サイト、投げ銭サイト、パトロンサイトなどと呼ばれ、副業ブームにも乗ってどんどん存在感を増しています。
多種多様となった同人活動
以前の同人といえばイラストや漫画が主流であり、そしてオリジナルの出版物を製作するといった活動が普通だったと思います。しかし最近では動画、ゲーム、コスプレ、音声作品、作品に使われる素材など、様々なものがあります。以前はアナログな紙の媒体が作品として流通していたわけですが、今はあらゆるデジタルデータに価値が発生して需要があれば商品として販売できるわけですね。データならば世界中にダウンロード販売が可能ですし、在庫切れもありません
どんな形で支援?
好きでやってる同人活動とはいえ、継続するにはお金がかかるのが現実です。作品を提供するクリエイターさんを出資者(パトロン)が支えてくれれば、創作活動にも気合いが入って双方にメリットがあります。
支援サイトでファンによる支援の方法は
月額の有料会員
作品の購入
投げ銭、チップ
などがあります。
Fantia(ファンティア)
ファンティアは大手の同人誌販売サイトのとらのあなが運営するサービスです。おそらくクリエイター支援サービスの中で最も知名度が高く、最近の副業ブームもあってかメディアで取り上げられることもあります。
Ci-en(シエン)
国内最大級の同人サイトDLsiteの関連サービスがCi-enです。イラストや漫画などの同人作品をDLsiteで販売しているクリエイターさんは多数いらっしゃいますが、Ci-enでは従来の同人作家だけではなく、声優さんやバーチャルYouTuber、ハンドメイド作品などを手掛ける人々を支援することができます。また、コロナ禍で苦境に立たされている飲食店などをクラウドファインディング(期間を定めての資金調達)の形で応援できるサービスなど、社会インフラとしての存在感が増してきています。
pixivFANBOX(ピクシブファンボックス)
その名の通り有名イラスト投稿サービスpixivが展開するクリエイター支援サービスがpixivFANBOXです。 pixiv自体が抜群の知名度と会員数を誇るサービスなので、やはりもpixivFANBOXも多くのイラストレーターが参加しています。
BOOTH(ブース)
BOOTHはクリエイターが製作した創作物の総合マーケットといった感じのサービスです。フィギュア、コスプレ小道具、3DCGモデルなど、本当に様々なジャンルのモノが販売されています。pixivと連携しているので、イラストや漫画といった同人作品を扱うクリエイターも多く集まってます。BOOTHは販売がメインのですが、BOOSTという作品の購入代金にファンの方が好きな金額を追加して支払うというサービスもあります。